ばたのごちゃまぜ畑

歴史の色、花々の詩・ごちゃまぜ畑の日常風景

「山岳山岳ドラマ:ハチに刺されて迷子のサイフ救出劇!」

「ハチに刺された!…それどころではない!」

 

歴史が好きな私は運動がてら山城に行ったり低い山に登ったりしてます。

 

「あれ?サイフがない!」

 

と気づいたのはその日の午後。小銭入れとして使っているサイフには、健康保険証やクレジットカードにマイナンバーカードが入っています。

 

「あれ?ない!やっぱりない!」

 

今日の朝からの行動を思い出しながら家の中を上から下まで探しまくる…しかし家中探しても見つからない。

 

さて困った!サイフを触った時の記憶を辿っていくと…「家の中でないのなら…もしかして山で落とした?」

 

午前中に家から少し離れた標高200メートルほどの山に登ったのです。

ただ今から行っても時間が時間だけに暗くなって見つけるのが困難で時間の無駄。それなら明日の朝から山に行って探すしかない!次の日、もう一度同じ山に向かいました。

 

二日連続で同じ山に登るなんてつまんないですが、それどころではない!楽しい気持ちなんてさらさらなく、ただ目を皿にして辺りを見回す。「ない!ない!」とうとう頂上に到達しようとしたその時!

 

「ブーン、ブーン」

 

と黄色と黒の縞模様の悪魔が襲ってきました!登山ルートにスズメバチの巣があったのです。昨日もその場所を通ったのですが、ハチ羽の音は聞こえても襲われることはなかったので気にも止めていませんでした。

 

しかし、その日はなぜか黒のドライシャツで行ってしまったのです。

 

ハチは色の濃い物に敵意を示すようで私の周りを何匹ものハチが飛び回り襲いかかってきました。私は必死にその場から離れようとしたときに一匹のハチが背中に止まったので、手に持っていたトレッキングポールを背中にバンバン当てたのですが…

 

「痛っ!!」

 

背中に止まったハチに刺されてしまいました。スズメバチに刺されると『一般的な症状 激しい痛みと刺された場所が赤く腫れる。 痛みが取れた後も腫れや痛みがのこる』その他に、嘔吐や息苦しくなるそうなのですが、

 

「ここで倒れるわけにはいかん、それどころではない!」

 

そもそもここに来たのは山に登るためではなく無くしたサイフを探すために来たのです。

この山は二つの山が連なっているため、まだ半分しか進んでないので、ここで倒れるわけにはいかない。

 

少し歩いているとハチの毒が回ったのか肩の辺りに痺れが出てきた…

 

「このハチの毒が移動して頭に回って来たらどうなるんだ?ヤバいヤバい!」

 

ほぼ歩きながら頭には毒が回らないよう念じてました。もう一つの頂上にもサイフは見当たらず昨日と同じルートを降りて行くことにしました。駐車場へ行く間もサイフは見当たらず家に帰ることになりました。

 

「サイフはどこだろう?」

 

仕方なく家に着いてカード会社に電話してカードの停止をお願いすることにしました。サイフを落としたことを説明してカードの停止をお願いした時に、カード会社の方から「もう一度探すと案外見つかるみたいです。そういったお客様もいらしたので、再度探して見つからなかったら電話ください」と言われ再度探してみることに…

 

「もしかしてゴミ箱?」

 

そう思い脱衣場のゴミ箱の袋を持ち上げてみたら

 

「ん?見たことのある色…あっ!あった!」

 

なんと脱衣場のゴミ箱の中に落ちていたのでした。「なんでココに?」

 

おそらく昨日、服からカバンから洗濯機に入れるときに落としたのかも…たまたまその日はゴミ出しの日で、ゴミを出した後に落としたから見つかったもののゴミ出す前なら今頃灰になっていたかもしれない。

 

おー怖!つまり今日は単にハチに刺されに行っただけの『刺され損』。まさに『灯台下暗し』とはこのことを言うのだろう。おかげで家族から『山禁止令』が出てしまいました。